活動と取り組み
リサイクル部品の利用促進にむけて
近年の環境問題への意識の高まりから、大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済システムに対する見直しが図られています。様々な環境問題を経て、問題の根本的な解決のために資源の有効利用を促進する必要があると考えられております。
2001年3月に施行されました改正再生資源利用促進法においてはリサイクルだけではなく、リデュース(廃棄物の発生抑制)とリユース(製品・部品の再利用)を加えて総合的に資源の再利用を推進することが明確に打ち出されており、今後の動向も目が離せないものとなっています。
私たちが積極的に進めている自動車リユース部品の利用促進は、これら社会問題の解決の糸口としても注目を浴びております。近年では多くの研究者により「静脈産業」の一例として取り上げられており、地方自治体においても研究プロジェクト等が行われております。
日本の車輌の平均的な使用年数は約10年と、諸外国に比べて短く、平均走行距離も短いことから、廃車となる車輌から良い状態の部品を再利用できる環境にあります。これら部品の再利用により、廃自動車から発生する資源ゴミの総量は抑制され環境負荷を低減する活動としても注目されております。
また利用者の皆様にも再利用された部品をご利用いただくことにより、補修コストの低減と補修時間の大幅な短縮が可能となります。このような自動車リユース部品利用の意義を皆様にもご理解いただければと考えております。私たちは更なる利用促進に向けて、JAPRAシステムを整備・拡張することにより、品質の向上・幅広い商品化・安定供給を推進してまいります。